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HERO - Condensation is like raining indoors

4%の湿気の侵入により、保温効果が71%低下します。

湿った保温材は保温できません。用途に適した保温材を選択しましょう。

 

結露は室内で雨が降っているようなものです。

天井から滴り落ちる水滴は建物の利用者を不快にし、室内とそこにある資産にも損傷を与えます。保温システム内で結露が発生した場合、保温材特に連続気泡材は濡れる可能性があります。水は保温材よりもはるかに高い熱伝導率を持っているため、水分を吸収すると保温材の熱伝導率が上昇して、保温性能の低下に繋がります。多くの場合損傷した保温材は目視できないため、損傷の発生後に対処することは困難です。

Condensation from ceiling

保温材の表面温度を少なくとも、露点温度より高く保つことにより結露を防ぎます。

私たちの周りに存在する空気は、様々なガスと水蒸気で構成されています。環境によって、空気の水蒸気含有量は大きく異なります。しかし、空気が水蒸気という形で湿気を吸収できる量は限られています。結露は周囲の空気が水蒸気によって100%の飽和状態にある際に発生します。露点とは空気中の水蒸気が凝縮して、液体となる温度を指します。ほとんどの国では、冷水システム、冷蔵または冷気ダクトシステムの温度は、平均屋内露点温度よりもはるかに低くなっています。このような環境下にある冷却システムの表面には結露が発生しやすくなります。

様々な保温材の蒸気耐性テスト

ヨーロッパ最大の応用研究機関として有名なフラウンホーファー研究機構によって、3つのよく知られた保温材、発泡ゴム保温材(FEF)、アルミホイルで覆われたミネラルウール、ポリ塩化ビニル(PVC)で覆われたポリウレタン(PUR)に対する湿気の影響について知見を深めるための調査が実施されました。

試験

3本の試験対象パイプは保温され、人工気候室内で20°Cのパイプライン温度で動作するように設定されました。35°Cの周囲温度と55%の相対湿度が33日間のテスト期間を通じて一貫していることを確実にするためです。さらに現実性を追求するために、パイプセクションの反対側に直径5mmの2つの小さな穴が5mmの深さで開けられました。これは保温システムへの損傷をシュミレーションすることが目的で、実際には例外というよりは規則とされていることが多いです。試験の最後に、保温材が33日間にわたって吸収した水分量を測定しました。

結果

33日間の最終日に、水蒸気拡散抵抗係数(μ値)は、FEFの損傷していないパイプと損傷したパイプの両方で約10,000と同様でした。アルミホイルで覆われたミネラルウールのμ値は、損傷していないパイプで7,053、損傷したパイプで467という結果になりました。PVCで覆われたPURのμ値は、それぞれ2,163と672という結果でした。

 

Water resistance test conducted by the Fraunhofer institute

10年後のFEFの水分含有量はミネラルファイバーまたはPURの4分の1になる

潜在的な吸湿の長期的影響を調査するために、フラウンホーファー研究機構は、保温材が10年間にわたってどのような反応を見せるか実験しました。この計算にはいくつかの仮定があり、パイプは、35°Cの周囲温度と80%の相対湿度、そして5°Cのパイプライン温度で動作しました。結果として、FEFの10年後の含水率は5%未満であるのに対し、ミネラルウールとPURの含水率はそれぞれほぼ20%と25%に上昇することが分かりました。また、FEFのλ値はわずか15%のみの上昇にとどまりましたが、ミネラルウールとPURのλ値はそれぞれ77%と151%まで上昇することが分かりました。

Michaela Störkmann, Technical Manager EMEA (Europe, Middle East and Africa)

この試験では、防湿層が組み込まれた独立気泡発泡ゴム保温材が他の実験された保温材よりも小さな欠陥に対して耐性があることが示されました。

外装水蒸気バリアは時間の経過とともに損傷してしまいます。

グラスウール断熱材などの連続気泡材が一般的に使用されていますが、吸湿の影響を受けやすく、水蒸気バリアとして薄いアルミニウムまたはPVCフォイルが必要となります。フォイルは設置および使用中に簡単に損傷してしまいます。水蒸気はこのような裂け目から浸透して、連続気泡材内に蓄積する可能性があります。また、システム全体特にカーブや複雑な形状の周辺で、適切または均一な厚さの断熱材を確保することは困難です。このため、結露は特にパイプブラケット、エルボ、T継手、バルブ、継手などの場所で発生する可能性が高くなります。時間の経過とともに蓄積した湿気は、システムの熱性能を低下させるだけでなく、保温材下腐食などの問題により、大規模な修理や構造劣化の費用の原因となる場合があります

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